「ずっと成績トップで順調だったのに、年功序列で給与が上がらず、ここ最近何かやりがいが感じれなくなってきた…」「仕事とはいえ、今日もクライアントと取引の為の気を遣ってだけの飲み会か…」
売れている営業職の方の多くが、こういった悩みを経験したことがあると思います!
このコラムでは、
私自身、都内の有名大学卒業後、人気大手メーカーへ新卒入社しTOP営業マンとして成績を残した後、
未経験のエンジニア職へ転職しその後成功させた実体験をポイントを交えて解説していきたいと思います。
この時代AIが台頭してきている世の中ですが、
まだまだ「営業職」は代替されにくいという見方もあり、
コミュニケーション能力を駆使して自社の商品やサービスを売るという、
会社にとっても欠かせない存在であるはずですですよね!
ただ、実際まだまだ多くの日本の企業では、
重要な役割と反比例するようにトップ営業マンでも待遇面では報われていないケースがあります。
そんな状況を打破しようと、ここ最近ますますニーズが高まっている職種であるWebエンジニアへのキャリアチェンジを考えている方も多いのではないのでしょうか??
そもそもエンジニア未経験の営業職からWebエンジニアへ転職しその先成功することは可能なのか??
結論から言いますと、「今の年齢・本人の行動によっては可能」だと感じます!
具体的には、「20代から30代前半までの未経験者ならば充分現実的」です。
私自身も28歳で転職し現在に至ります。
どんな職種でもそうですが、若ければ若いほど転職は有利になりますよね。
ITエンジニア業界も若いほど有利となり、
20代ならば未経験であろうとなんの問題もなくエンジニアへの転職を目指せます。
むしろ、営業で培ったコミュニケーション能力が評価され、歓迎されることもあるくらいです。
エンジニアといっても、一人でただ黙々と開発だけしているわけではなく、他のエンジニアやデザイナーたちと連携を取りながら作業を進めていくため、コミュ力は高ければ高いほど重宝されます。
30代前半になってくるとやや厳しくはなってきますが、それでも努力次第でまだなんとかなります。
ただ、30代中盤以降となると、さすがに未経験からですと営業からエンジニアへの転職は難しくなってきます。
不可能ではありませんが、並々ならぬ努力はもちろんのこと、思わず採用担当者の食指が動くような「プラスアルファ」の要素がなければなりません。
例えば、営業という畑違いの職種だったとはいえ、多くのメンバーを従えてマネジメントしていた経験がある、といったような要素です。IT業界でもマネジメントができる人材は少ないので、30代中盤以降の未経験者であっても、マネジメント経験があれば将来性を見越して採用される可能性はあります!
☆私の実体験☆
学生時代から大手企業で営業マンとして活躍して異性にモテたい!!そんな単純な思いから1社目を選びました(笑)
コミュニケーションに関しては自信がありましたので、業務自体スムーズにキャッチアップでき、毎日がむしゃらに仕事をしていました。結果も、すぐに目に見えて出てきて、今思うと、当時は天狗になっていたかもしれません。(笑) それと同時に人と接して営業活動する事で、その結果直接契約につながる喜びも感じていました。
徐々に、年数がたつことに、これだけ成績をだしても結果はわずかという部分に何かギャップを感じ始めていて、何となく転職を考えはじめたところに、
思いがけず取引のあったお客様自身から直接エンジニアへチャレンジしないかとお誘いいただいたのがきっかけでした。
営業職にはやりがいはまだ感じていましたが、
エンジニアの「手に職をつける 且つ 実力次第で結果に反映」という点は今までにない可能性と成長産業であることの面白みを感じ転職を徐々に決意する様になりました。
また、ここだけの話ですが、社員100名規模のベンチャー企業なので、
当初は数年でノウハウを取得し、起業も視野に入れていたため、
経営のノウハウも得ることができるのではという思いもありました(笑)
IT業界に関しては全くの未経験で、「難しそう、根暗(笑)」のようなイメージもあったため、
当時は周りにも反対されましたが、「反対されるくらいなら一度やって成功してやろう」という単純な挑戦心もあり最後は決断しました。(笑)
まず、入社して1年半は下地作りとして上司からマンツーマンの指導を受けつつ、独学での知識習得に務めました。
しかし、いくらインプットの量が増えても、自分の考えを理解してもらうアウトプットの方がはるかに難しいものでした。質問事項をノートにまとめてから上司に確認するようにしていましたが、質問しては指摘されることの繰り返しでした。前職の成功体験はここで捨てました(笑)
またSE独特の抽象的な会話に苦労しました。。
はじめは「概念的な話」を論理的な理解に落とし込むというのが特に難しかったですね。
最初は大変な事も多かったですが、営業で養ったお客様を納得して頂く「論理的思考」のベースがその後に活きていると感じています!
長らく上司の指導の下仕事をしていましたが、入社して2~3年目から責任者として開発を担当することになり、自分なりの改善策や自発的な意見を発信できるようになりました。
小規模ですがプロジェクトマネージャーも担当するようになり、開発の「効率化」を考えて部下とのコミュニケーションを工夫したり、仕事内容をきちんと理解し、楽しめるようになってきました!ここで大幅に年収アップしましたね(笑)
今年に、コミュニケーション能力や将来の可能性を買われ、社内最年少の30歳でエンジニア 兼 営業課長に抜擢されました!!管理職に抜擢されたプレッシャーはあまりなかったと思います。
受託や提案などに幅広く携わり、オールラウンダーとして経営者の目線を追いながらタスクの幅や開拓先も自らの裁量で広げられる環境であるため、営業職への復帰も違和感はありませんでした。
思い通りに数字を作ることができ、職務のブラッシュアップも自由にできたためとてもやりがいを感じつつ今を楽しんで仕事をしています!
もちろん全てをスムーズに成功させられる訳ではないし、社内の調整で板挟みになることもありますが、自分の判断でどこまでやれるかを考え改善を重ねることで不思議といつも壁を突破できています!!
☆元TOP営業マンが感じた、Webエンジニアへ転職するメリット☆
営業職からWebエンジニアへ転職することで、以下のようなメリットを享受できたと感じています!
①過剰な付き合いが減る
営業職の人にとって「付き合い」は切っても切れない関係です。
何かにつけて呼び出される飲み会、休日を潰しての接待ゴルフ。。。
こういった業務に辟易し、営業職を辞めて転職しようと考えている人も多いはずです。
Webエンジニアも、当然社内の人間と上手くコミュニケーションを取っていく必要はありますが、開発現場以外の人間と接する機会はあまり多くありません。ましてや、接待に駆り出される機会などは皆無です。
営業職から離れたいと考えている方の場合、過剰な付き合いを求められることがなくなるというのは大きなメリットではないでしょうか??
②実力・結果に応じて年収アップに期待できる
営業職に比べ、エンジニア職は総じて年収が高い傾向にあります。
ある求人媒体が運営する「求人ボックス」の統計によると、
営業職とエンジニアの平均収入は以下のようになっています。
営業職の平均 エンジニアの平均
正社員 年収391万円 年収584万円
平均値で200万円近い差というのは、かなり大きなものです。
スキルによっても異なるので一概には言えませんが、営業からWebエンジニアへの転職が叶った場合は、高い確率で年収アップが望めます。
実際、私自身前職から比べ約2倍の年収アップに成功しています(笑)
③運に左右されない
営業は、数字や成績のみで判断されがちなものです。
しかし、どんなに営業スキルを磨き、足を棒にして営業に勤しんでも、「取引相手」や「時」に恵まれなければなかなか自社製品を売ることができない、ということもあります。
例えばB to Bでビジネスを展開している会社の営業マンの場合。
本来欲しい製品だったけど、たまたま今の時期は不要
本来欲しい製品だったけど、たまたま先週競合業者が来て購入してしまった
購入予定だったけど、急激に資金繰りが悪化したから見送る
相手企業からこのように告げられてしまう不運が続けば、たちまち成績不振に陥ってしまいます。
長い目で見れば実力のある営業マンほど成績は良くなるでしょうが、短期的に見れば自社製品が売れるかどうかは運に左右される部分が大きく、優秀な営業マンであろうと売れない時期が続くこともあります。
そして、売れない時期が長引くと著しく精神を消耗することになってしまいます。
しかしWebエンジニアの場合は、運に左右されることがありません。
日々スキルアップを図りつつ全力でシステム開発に取り組んでいれば、おのずと安定した評価を得られるでしょう。もし評価されない場合があるとすれば、不運によるものではなく、努力不足によるものです。
④コミュニケーション力を活かせる
エンジニアは、ただ黙々とパソコンに向かってキーボードを叩いているイメージを持っている方もいるかもしれませんが、それが仕事のすべてではありません。
基本的にはチームで開発を進めるため、他のメンバーとの情報共有は必須です。
Web開発は、主に「フロントエンド」「バックエンド」「Webデザイン」の3要素で構成されます。
従って、フロントエンドエンジニアならば「バックエンドエンジニア」・「Webデザイナー」と密に連携を取りながら開発を進めていくことになります。
当然コミュニケーションは必要となってくるので、営業で培ってきたコミュ力を存分に活かすことができます。
エンジニアの中にはコミュニケーションがあまり得意でない人もいるので、営業出身のエンジニアのコミュ力は重宝される事間違いなしです。
☆営業マンからWebエンジニアへキャリアチェンジする為の、具体的なアドバイス☆
⑤仕事を辞めずに勉強する
Webエンジニアへ転職しようと決めたとしても、営業の仕事はそのまま続けるべきです。
未経験からWebエンジニアになろうとする場合、1,000時間ほどの勉強時間が必要となりますが、仕事と両立して行うことも充分可能です。
平日でも1~2時間の勉強時間は確保できるでしょうし、土日祝日なら7~8時間は勉強できるので、働きながらでも月に100時間程度は学習できる計算です。
上記のスケジュールを見て「きつい」「無理だ」と考える人は、エンジニアへの転職は諦めた方がいいかもしれません。
未経験からエンジニアを目指すというのは決して簡単なことではないですし、エンジニアになってからも、最新の情報をキャッチアップしつつ、スキルを磨き続けていくことは必須です。
強い向上心を持ち、日々の勉強にも何の抵抗もないという人でないと、現場で活躍を続けられるエンジニアにはなれません。
⑥独学を避ける
プログラミングの勉強を一から始める場合は、できるだけ独学は避けた方がよいです。
独学のメリットは「あまりお金がかからない」という点ですが、その分多くのデメリットも存在します。
独学のデメリット
■非効率な勉強の進め方による時間の浪費
■モチベーションの維持
■難題を解決できずに挫折してしまうリスク
こうした問題を解消できるのが、プログラミングスクールの利用です。
費用がかかってしまうというデメリットはありますが、エンジニアになるための効率的なカリキュラムで勉強を進めることができる上、難題も講師が解決してくれます。
また、心が折れそうになった時に講師が励ましてくれたり、一緒に学ぶ仲間たちとコミュニティを通して情報交換したりすることで、モチベーションを維持することもできます。
独学では、どこかで限界を迎えてしまう可能性が高いため、貴重な時間を無駄にしないよう、できるだけ効率的に勉強を進められる方法を選択すべきでしょう。
~まとめ~
20代~30代前半までならば、未経験であろうとWebエンジニアへのキャリアチェンジは充分に可能です。
エンジニアになりたいと考えている場合は、一刻も早く行動すべきでしょう。
「少しでも早く動く」というのは本当に重要です。
年齢が1歳でも若いほど有利になりますし、20代後半や30代前半になってくると半年単位で若さを見られるようにもなってきます。
軽い気持ちでエンジニアへの転職を考えるべきではありませんが、本気で転職しようと決めたのならばすぐにでも動きましょう!